「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。
認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。
「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。
ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。
認知療法・認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときに頭に浮かんでいる自動思考を現実にそった柔軟なバランスのよい新しい考えに変えていくことで、その時々に感じるストレスを和らげる方法を学ぶことができます。
そして楽な気持ちでもっと自分らしく生きられる可能性がでてきます。
ここで問題にしているのは「あなた」ではなく、あなたの考えです。
「人」は変えられませんが、「考え」は変えられます。
あなたのストレスを軽くするために。あなたの考えを柔らかくします。
あなたが自分らしく生きていくためには、自由な考えを身につけることと、ストレスを軽くすることに両方が必要なのです。
例を一つあげてみましょう。
人で夜道に迷っている場面を想像してください。
まわりには誰もいません。疲れが全身に広がります。
このようなとき、どのような考えが浮かびますか?
このように、同じ体験をしても、それをどのようにとらえるかで、そのときに感じる気持ちはずいぶん違ってきます。
からだの反応や行動も違ってきます。
認知療法はあなたの気分を軽くしてストレスを減らせるように、あなたの考えをやわらかくするのです。
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